マイナンバー制度とは?
いつもお世話になっております。
愛知県常滑市の行政書士加藤です。
マイナンバー制度ですが、今月より「通知カード(住民にマイナンバーをお知らせするカード)」の発送が始まりましたね。(上のイメージは「通知カード」ではなく「個人番号カード」です)
私のところでは「まだ届かないけど、いつ届くの?」と言ったお話しもちらほらと。
安心して下さい。愛知県では平成27年10月23日現在の差出は確認されていません。(前日までの差出し状況は地方公共団体情報システム機構のサイトで確認することができます)
同サイトによると「差出日より概ね20日程度までにお届け出来る見込み」とされているので、お手元に届くのは少し先のようですね。
そもそもマイナンバーって何?
国民一人ひとりが持つ12桁の番号のことです。不正使用のおそれがある場合を除き、一生使うものとされています。
メリットは?
マイナンバー制度には大きく次の3つのメリットがあるとされています。
- 行政の効率化(行政機関等での作業重複の無駄を削減)
- 国民の利便性の向上(行政手続の簡素化)
- 公平・公正な社会の実現(負担を不当に免れることや給付を不正に受けることを防止し、本当に困っている人へのきめ細かな支援の実現)
デメリットは?
多くの方の最大の懸念事項は…
- 情報流出の可能性
やはり、人が管理する以上、この可能性を払拭することは簡単ではないでしょうね。
しかし、情報漏洩の罰則強化や、個人情報を特定機関に集約する「一元管理」ではなく、個人情報は各機関が保有し、必要に応じて照会・提供する「分散管理」を採用することでリスクの低減をはかっています。
マイナンバー制度のスケジュールは?
平成27年10月~住民票の住所に「通知カード」が届きます。
通知カード着後~希望者は「個人番号カード(マイナンバーが記載された顔写真付のカード)※1」の交付申請ができます。
※1…マイナンバーの提示と本人確認が同時に必要な場面では、これ1枚で済む唯一のカードです。(「通知カード」ではマイナンバーを証明することは可能ですが、別に運転免許証等での本人確認が必要となります)
平成28年1月~社会保障、税、災害対策の行政手続きでマイナンバーが必要となります。また、申請者には「個人番号カード」が交付されます。
平成29年1月~「マイポータル(情報提供等記録開示システム)※2」が開始予定です。
※2…行政機関の保有する自分の個人情報を確認できるシステムです。内閣官房のFAQページ9月回答では、マイポータルは原則として「個人番号カード」によるログイン利用を前提としているようです。(住民基本台帳カードからもログインは可能)
とにかく、今はこれだけ気を付けたい!
何といっても今気を付けて頂きたいのは…
- マイナンバー制度に便乗した不正行為の被害
マイナンバーの通知・利用に関して、行政機関等が資産、家族構成、年金・保険等の情報を聞いたりすることは一切ありません。電話、メール、訪問によるマイナンバーに関係する問い合わせには十分に気を付けて下さい。
以上、マイナンバー制度について簡単にまとめました。
では、失礼します。